涼しくなって来れば、やはり甘党は大手饅頭!ほのかな酒の香りの厚皮で黒糖入りの小豆漉し餡を電子レンジでチン!ほっかほかな饅頭はこたえあられない。ソルトフードである大手饅頭は長岡名物であり銘菓である。本来は白い饅頭ですが、祝い事に紅白でお使いになる方々も多いです。何と言っても大手饅頭で育った年代が多いだけに一押しでしょう。
秋めいて来て何と言っても美味しいものだらけの長岡にはグルメな方々が多い。山も海もあり城下町だから歴史もある。長年培われた技術がものを言う。昔の長岡は繊維の町で問屋が多かった糸編の町、今や工業圏の位置も高く金編の町でもある。そして周辺は田圃で農業の町と言っても過言ではない。長岡藩は7万石であったが実質はもっと多かった。
酒や味噌や醤油などの発酵食品の町でもある。その中で発酵商品として酒元(糀)饅頭が大手饅頭であった。それも黒砂糖を使った餡子で生地を包み蒸したものだから旨いに決まっている訳だ。もう214年も続けているが、世の中の変わりように驚いている。戦後の経済成長に合わせた道を来ただけに本来の姿を見失ってはいないか、日々考え深い!(紅)