まず、水無月(みなづき)は、旧暦の6月の別名です。「旧暦とは何?」という人もいるでしょうから、簡単に旧暦について説明します。現在、わたしたちが使っている暦は、「太陽暦」といい、太陽の動きを元にして作られています。太陽暦は、日本では、明治6年採用され、それ以後使われていますが、それ以前は、「太陰太陽暦」が使われていました。
「太陰太陽暦」とは、月の満ち欠けを元にして、太陽の動きも考慮して作られた暦です。「太陰太陽暦」といっても、暦の計算法にはいろいろな種類があるのですが、太陽暦に変わる直前に使われていた「天保暦」という暦のことを、一般的には、「旧暦」と呼んでいます。水無月(みなづき)の意味、由来とは?「田んぼに水を引く月」であることから、「水無月」になったという説です。
でも、「水無月」は、みずなしつき(水が無い月)では?とすぐに思いますが、それは、「水無月」の「無」に秘密があります。実は、その「無」の意味は、連体助詞といって、名詞と名詞をつなぐ助詞で「無」は、「の」という意味なんです。ですから、「水無月」は、「水の月」という意味になるんです。だから、「水が無い月」ではないと意味になるんですね。
「水無月(みなづき)」の由来は、「田んぼに水を引く月」である説があるといいましたが、実は、いろいろな説があります。お菓子の水無月は邪気払いのお菓子と言っても良いでしょう。今日が最後になります。本年の残りの日々を健康で過ごせるように「水無月」を召し上がって元気にお過ごし下さいませ。皆様の身体健全を祈念申し上げます。(紅)